反面、IRに対しても同じく情熱を注いでいる企業はどの程度あるでしょうか?
そもそも企業活動の目的は、顧客満足といった価値創造を通じて、企業価値を大き
くする。そしてさらなる価値を世に提供していくといったことにあるはずです。
IRは企業価値に直接的な影響を与えるアクションかつプロセスです。
商品・サービスについては他社との差別化を至上命題としながら、IRは無難にこな
せていればよいといった姿勢は片手落ちな感が否めません。
日々の企業努力を正しく企業価値に反映するためには、IRに力を入れることが不可
欠なのです。
ますます高まるでしょう。これは企業にとって大きなコストと言えます。
それにも関わらず、もう一方の主役であるIR資料は、形だけを整えたようなもの
が多く見受けられます。バランスを欠いていると言わざるをえません。
こだわりの資料があれば、プレゼンテーションの迫力が増すことは言うまでもあ
りません。
もちろん担当者は時間の制約がある中、できうる限りの努力をして資料を作成し
ていると思います。短信発表ギリギリまで数字が確定しないこともあるでしょう。
負う活動である以上、いかに資料の完成度を高めるかということについて、外部
リソースの活用も含めて真剣に検討すべきです。
情報のもつ力といった観点からも、数字はもっともグローバルな存在です。
ホームページ上のIR資料は、全世界に発表しているものとの意識をもち、その完
成度を高めるべきでしょう。
2014年にはIR資料のビジュアルを評価する賞も新たに創設されます。
IR資料にデザイン的視点を取り入れていくことは、時代の必然なのです。
クセスできます。取引先も就職を考える学生も。
そうです。IR資料は多様なターゲットに対して、会計データといった高度な具体性を備
えつつ、多様なメッセージを発信する格好のツールなのです。
たとえばもっとワクワク感のあるような資料を作ってみたらどうでしょうか?
熱心なファンが増えるかもしれませんし、今まで投資に興味すらなかった人にも響くか
もしれません。
たとえば「こども向けIR」なんて新設してみたらどうでしょうか?憧れの企業として、
将来の就職を夢見るかもしれません。未来の株主になってくれるかもしれません。まず
はかわいいサポーターになってくれるかもしれません。親御さんも一緒になって見てく
れることでしょう。メディアからは珍しい取り組みだと注目されるかもしれません。
もちろん、当社にあらゆる斬新な取り組みの実績があるわけではありませんし、その効
果が保証されているわけではありません。
ただ常に模索していきたい、クライアントと一緒に作りあげていきたいと考えています。
大切ですが、さらに心地よさなどプラスの感情を読み手に与えることができれば、企業としての
認知度や好感度、信頼度が大きく向上します。
ホルダーに魅力をアピールする力をもっています。
りません。経営者と投資家のスムーズなコミュニケーションを実現するツールが必要です。
がります。さらには、いざというときの資金調達より機動的に実行でき、相互理解のある望まし
い株主構成の実現にも寄与します。
せっかく外部への発表といった覚醒すべき機会があるにも関わらず、以前作成した資料の焼き直
しではもったいない。その緊張感を逆手にとって、デザイニングの副産物ともいえる「気づき」
を戦略にしっかりフィードバックすべきです。
ありませんが、今期の意義といったものを常に意識することによって、資料作成段階において精
度の高い振り返りができるとともに、経営計画・戦略の的確なPDCAサイクルにつながります。
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